盆栽に必要な道具
盆栽の仕立てるには、様々な技術や知識、道具が必要です。最初から全ての道具を揃える必要は在りませんが、ハサミだけは質の高いものを購入することをオススメします。盆栽を仕立てる上でハサミは必須のアイテムです。日頃からこまめなお手入れをすることも忘れないようにしましょう。
盆栽を始める上で最も重要な道具はハサミですが、実は一口にハサミといっても様々な種類があります。
剪定や葉摘みをするためのハサミとは別に、枝掛けした針金を切るための「針金切り」や根や枝を切るための「枝又切り」を用意しておくとなおいいでしょう。他に必要な道具としては、ピンセットや歯ブラシ、毛箒、ふるい、土入れ、回転台、針金、鉢底網、竹箸、じょうろ、噴霧器などを挙げることができます。
また盆栽を飾るための道具としては、鉢や添配、水石、台・卓、地板などがあるので、樹とのバランスを見つつ購入してみるのも良いかもしれません。
歯ブラシ、ピンセット、毛箒は、主に汚れ落としや細かな作業に用います。ふるいや土いれは、土の粒子を揃えたり量を足したりする時に使用します。
ふるいは網の目が異なるものを何種類か揃えておくと良いかもしれません。針金は樹を仕立てる上で欠かせない道具です。
鉢や根を固定したり曲げたい枝や幹に螺旋状に巻くことで、長い月日をかけて理想の形へ導いていきます。初心者には銅線よりアルミ線がオススメです。仕立てたい理想の形をイメージし、そこから逆算しながら丁寧に針金を施していきましょう。
盆栽に使う鉢は盆器と呼ばれます。日本製と中国製のものが存在し、盆栽を仕立てる上では盆器の選択も重要になってきます。
鉢と樹の調和を意味する「鉢映り」ということばもあるくらいです。また盆器の良さは樹とのバランスももちろんですが、形や色だけではなく作られた場所や年代によっても左右されます。日本で盆器が作られるようになったのは江戸時代以降のことなので、もし仕立てたい樹の樹齢が数百年ならば中国製の盆器を選ぶのがいいでしょう。
添配とは盆栽に添える小物のことです。空間に季節感やおもしろさを加えたい時に用います。水石も同じく盆栽に添えるもので自然石が素材になっています。様々な姿形をしたものがあるので、選んでいるだけでも楽しい気分になれるでしょう。台・卓、地板は盆栽を飾る際に時折用いられます。空間の相性を考えた上で、その場所その場所でより盆栽を魅力的に見せてくれるものを選びましょう。