紅葉が近づいてきましたね。
地域によるともうはじまっているところも
あるのですが、紅葉についての質問が
いくつかありましたのでまとめてお話いたします。
秋の紅葉の代表ともいえる
もみじとカエデ
違いがわかりますか?
もみじのことを「カエデ」と言ったり
カエデのことえお「もみじ」と言ったりもします。
同じ意味に使われることも多いのですが
どこがどう違うのでしょう。
実はもみじもカエデも
カエデ科カエデ属として分類は同じになります。
ですが、葉の見た目で呼び名を使い分けているのです。
葉の切れ込みが深いカエデを「◯◯◯モミジ」としています。
イロハモミジや山もみじなどです。
葉の切れ込みが浅いカエデを「◯◯◯カエデ」と言い、
ハウチワカエデ、イタヤカエデなどがあります。
さて、美しい紅葉のもみじは誰もが知っていますが
もみじの花や種はあることをご存知ですか?
花はとても小さく、春に咲きます。
種というのは、プロペラのような・・・とんぼの羽のような・・・
中のお豆が種のようです。
盆栽ではなかなか見られないのが残念ですが。
公園にあるようなモミジであれば花が咲いているのですが
全く気がつかないものです。(樹が高いですからね)
花が終わる頃、モミジの樹の下にいっぱい
細かい粒のようなものが落ちてるはずです。
最初の名前のお話に戻りますが、
「モミジ」と「カエデ」は言葉は別の意味を持っていて
その名の由来が違うんです。
もみじは、秋に草木が黄色や赤色に変わることを意味する
動詞「もみず」に由来していて、それが名詞化して「もみじ」
になり、それから転じて、特に目立って色を変えるカエデの仲間を
「モミジ」と呼ぶようになりました。
一方のカエデは葉がカエル(蛙)の手に似ているので
「かへるで」、から「カエデ」と呼ばれるようになったそうです。
カエルから来てたとは、、、知りませんでした。
ちなみに「紅葉狩り」はカエルを捕まえにいくのではなく
紅葉を見るために野山にでかけることを言います(笑)
そして、最後はあまり詳しくは知らなくてもいいですが
少しだけ知っていてきれいな紅葉をみるためのお話。
木々は冬に近づくと、葉を落とす準備のために
葉と枝との間にしきり(離層)を作り、
そのため、葉っぱのところで光合成でできた糖分は
枝に回らずに葉の中にたまっていく。
一方、気温が低くなると
葉の緑色の色素(クロロフィル)が壊れてきて、
その下に隠れていた黄色の色素(カロチノイド)が
表面に出てくる。いちょうなどがこの種類になります。
また、葉に取り残された糖分は赤色の色素(アントシアン)
に変わっていき、それが目立つのがこの楓やモミジなど
です。
カエデ、モミジは葉にできた糖分が多いほど
葉っぱは真っ赤に染まるらしいので、
日中は暖かく夜冷えるような日が続いた場合は、
そのあと真っ赤な紅葉が楽しめるのです。
美しく紅葉させるには
昼夜の温度差があることと、土壌がやせていること。
栄養たっぷりでは壁を作らないってことです。
なので、秋になると他の樹と違って肥料を与えないのです。
落葉後に肥料はあげてくださいね。