- 見頃
- 桔梗、コブシ、サンキライ
置き場所
朝晩が涼しくなり、樹も少しずつ元気を取り戻していきますが、まだ西日が強い場合はなるべく当らないようにしてください。前半はまだまだ暑いですが、日差しは徐々に弱くなってくるので後半になる頃には日除けは取り除いてください。
夏で弱ったと感じる盆栽は半日陰で様子を見ます。涼しくなったら日の当たる場所に戻して十分に日を当ててください。これから台風シーズンです。台風などで鉢が倒れてしまって割れたり枝が折れてしまう事があるので、事前にわかっている場合は鉢を移動して避難させましょう。
水やり
まだ1日中、日のあたる場所に置いている場合は乾燥が早いので、涼しくなり乾きが遅くなるまでは水やりは二回は必要です。
半日陰のところの場合は鉢の乾きをみて一日一回にしていきましょう。
乾きがよくわからない場合は多めにあげてください。土の水はけがよければ水の与え過ぎで枯れることはありませんので ご安心を。
また、室内で鑑賞している時の水やりは土の乾燥を確認して、お水をあげたらしっかり水を切ってから置いてください。
受け皿を使う場合は受け皿に水を貯めないようにしてください。根が呼吸できなくなります。化粧で全体に苔を置いている場合、苔は完全に乾いてしまうと水をはじくことがあるので、乾いた苔に水を与えると土まで水が浸透しなくなります。その場合はまず苔に水をあげてください。1分程度かけて苔の表面がやわらかくみずみずしくなれば、それから通常の水やりをはじめます。
肥料
夏の消耗を改善するために早めに肥料を与えてください。この時期の肥料はこれから冬に向けての体力づくりにもなります。霜やけや寒さに負けない樹木にしてあげます。植物が弱っているときは根を傷めることがあるので樹の回復状態を見てから固形肥料を与えてください。弱った植物には即効性のある活力剤を使うと早く回復します。
消毒
予防のために定期的に散布すると良いですが、害虫を見つけた場合は即散布してください。葉や茎が茂りすぎて密植状態になっていると病気になりやすくなります。茂りすぎた葉や茎は透かすか、取り除いて密植状態を避けてください。 病気になったら薬剤も必要ですが薬剤に頼りすぎず、発生要因と日常の管理を見直しましょう。
樹種別の作業
【五葉松】前々年の古葉が茶色くなってきます。ついてない場合もございますが残っていたものは不要な葉ですので落としてください。中旬あたりから植え替えもできます。
【桜】上旬に肥料を置いてください。また、午後の日差しを避けて置いていた鉢は中旬より日のよく当たる場所に戻し、十分日に当てましょう
【長寿梅】伸びた枝を剪定します。用が終わって黄色くなった葉は取り除きます。植え替えが必要な鉢は今月の末あたりから植え替えの適期です。