愛媛県の県木県花は愛媛アヤメとマツ
愛媛の花 <愛媛アヤメ>
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エヒメアヤメ(アヤメ科)は愛媛県の県花に指定されています。
明治30年に愛媛県で最初に発見されたために、エヒメアヤメという名がついたのだそうです。別名一名タレユエソウとも呼ばれています。
古い文書の中でコカキツバタと評されているものもありますが、正確にはエヒメアヤメとコカキツバタは別の種です。
またエヒメアヤメは中国大陸にも分布している植物のため、日本列島が氷河期に朝鮮半島と陸続きであったことを示す重要な証拠にもなっています。
日本の植生地域は中国地方、瀬戸内海沿岸部を始め九州にまで広がっており、愛媛県下では腰折山の南側の山腹に植生しています。
エヒメアヤメは栽培が難しい植物の1つであるため、腰折山の植生地は天然記念物に指定されていることでも有名です。
花の色は薄い紫色で背丈は10~15cm程度。毎年4~5月頃に小さな花を咲かせます。色も形もアヤメに似ていますが、アヤメに比べて背丈が低いことが特徴です。葉は細く、花よりも2倍近くの長さがあります。
愛媛の木 <マツ>
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マツ(マツ科)は愛媛県の県木であり、県内には多くのマツが植生しています。
県庁所在地の松山市にマツという漢字が含まれているのも偶然ではありません。慶長8年に加藤嘉明が築城する際、その地にマツが多かったことからそれまで勝山だった地名が松山に改名されたそうです。
また愛媛県にはマツの名木も多数存在しています。源義経が鎧をかけたといわれるヨロイカケ松や、松山市の与力松の名を聞いたことがある人は多いでしょう。
マツは常緑樹であり寒さにも強いため、古くから長寿の象徴とされています。葉は針のように細く、1つの枝から2本の葉がでるものもあれば5本の葉が出る種類もあります。
アカマツやクロマツは2本のため二葉松、五本のものは五葉松と呼ばれています。独特の風情があることから、庭木や盆栽として育てている人も多いです。材木は炭や建築用に用いられることが多く、樹脂は松脂として使われています。
秋になると顔を見せるマツボックリを知らない人はおそらくいないでしょう。
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