熊本県の県木県花はリンドウとクスノキ
熊本の花 <リンドウ>
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リンドウ(リンドウ科)は熊本県の県花に選ばれており、その姿は熊本県が誇る阿蘇山の麓にも見ることができます。
阿蘇山は誰もが疑いようのない名山で、そこに植生していたことがリンドウを県花に指定した理由だったと言われています。
しかし熊本県にはリンドウ以外にもハナジョウブという名花があるため、当時リンドウとどちらが県花にふさわしいか議論があったそうです。
リンドウは秋を代表する花の1つで、ラッパ型の青い花を咲かせます。ものによっては白色や桃色の花を咲かせるものもあり、山中に植生していることが多いです。
背丈は15cmの小ぶりのものもあれば80cmまで成長するものもあります。開花時期は毎年9~11月。花は日中は開いていますが、夜や天気の悪い日は閉じてしまいます。
また、あまり知られていませんがリンドウは薬草でもあり、その根は古来から薬として人々を救ってきました。リンドウは日本だけではなく全世界に分布が確認されており、その種類は400種を越えているそうです。
熊本の木 <クスノキ>
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クスノキ(クスノキ科)は熊本県の県木に指定されており、熊本市内を始め県内の至る所に植生しています。
巨木が多いことも特徴の一つであり、その歴史は加藤清正がクスノキを奨励したことから始まっていると言われています。
その証拠に、加藤清正が築城した熊本城内にも立派なクスノキの姿を見ることができるでしょう。激しい戦火であった西南戦争をもくぐりぬけた強靭さは、熊本県に根付く肥後の誇りを象徴しています。
クスノキは常緑高木で、古来より日本人にとって身近な存在であり続けています。神社やお寺でクスノキを見かけたことがある人は多いのではないでしょうか。
高さは20~40mで、枝葉がよく茂るにも関わらず害虫はあまりつきません。成長はスムーズで寿命も長いといっていいでしょう。
建築材として昔も今も重宝されていおり、彫刻材としても用いられています。何百年の月日を重ねても形が崩れず、削り直せば上品な芳香を楽しむことができる点も、クスノキが日本人に深く愛されている理由の1つかもしれません。
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