大分県の県木県花は豊後ウメと豊後ウメ
大分の花 <豊後ウメ>
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豊後ウメ(ウメ科)は大分県の県木であり県花でもあります。
大分県が昔豊後の国と呼ばれていたことが、豊後ウメの名前の由来です。ウメの中でも花が特に美しく、果実の大きさには定評があります。
もともとは中国の江南地方で栽培されていたもので、奈良町時代に遣唐使が日本に持ち込んだのが最初なのだそうです。太宰府から東に向かって栽培が広まり、ついには豊後の国でも栽培されるようになったと言われています。
豊後ウメの花は淡い紅色をしています。毎年2~3月頃に開花し、八重咲きとなるものが多いです。小さな花を支えるガクは赤紫色でほんのりと黄色を帯びています。
学問上では豊後ウメはウメとアンズの雑種であるとう説が有力です。実際、花も果実もどこかアンズに似ています。果実は直径約5cmと他のウメに比べ大きく、丸々とした粒に赤褐色の斑点があることが特徴です。
一側面にはくぼんだ線が入っています。実が厚いわりに中央の種子の部分が小さいため、昔から梅干し用のウメとして重宝されてきました。
江戸時代、豊後の国を収めていた主が江戸の将軍に豊後ウメで作った梅干しを献上したという言い伝えも残っているほどです。
大分の木 <豊後ウメ>
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豊後ウメは落葉高木で、背丈は大きいもので6mに達するものもあります。
樹皮は暗い褐色で、割れ目がたくさん入っています。少々ガサガサとした手触りです。葉は楕円形で10cm程の長さがあります。果実と同じように葉も他のウメに比べて大きいといっていいでしょう。
梅肉から取れるエキスは薬としての役割も担っています。もちも良く、消化器系伝染病や食あたりなどによく効くきます。
また日本人の誰もが知っている梅干しも健康食品の1つです。食欲を増す効果も持っています。
木になっているウメの果実は黄緑色なのになぜ梅干しは赤いのか不思議がる人もいますが、それはシソの葉と一緒に漬けた後に日干しをしているからです。もちろん梅酒も健康酒とされており、カロリーが低めなため好んでこれを飲む女性は多いです。
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