京都県の県木県花はシダレザクラと北山スギ
京都の花 <シダレザクラ>
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21世紀になった現代でもなお、都の風情を匂わせ、訪れる人に情緒を与えてくれる古都京都。
その京都の県花は枝垂れ桜、そして県木は杉とされており。その由来とエピソードを調べると、また古都の匂いを垣間見る事ができます。
「悲しい程の美しさ枝垂れ桜」
イトザクラと呼ばれる事もある枝垂れ桜。
古く平安京から続く千年の都の情景にマッチする枝垂れ桜は、京都府下に枝垂れ桜の名木が多く現存する事から京都の県花に選ばれました。
枝垂れ桜の花言葉は「優美」「精神美」と言われ、それはそのまま京都と言う街そのものを表しているかのように思えます。
そして、何故枝垂れ桜の名木が京都府下に多く現存しているのかを紐解いていくと、また京都と言う街の歴史、そして魅力を知る事ができます。
桓武天皇により平安京に遷都された事により始まる古都京都の歴史。
気が遠くなるほどの永きに渡る街の歴史情景に、枝垂れ桜はその情景を彩るシンボルとも言える存在として、切っても切り離せないものでした。
そのエピソード全てを語ろうと思っても決して語り尽くせるものではありませんが。
代表的なのは忠臣蔵、大石内蔵助の「大石桜」大石神社に現存するこの悲しいまでに鮮やかな枝垂れ桜を見、忠義に死んだ男達の思いを感じるのも。
一つ、京都と言う街を知る事になるのかも知れません。
京都の木 <北山スギ>
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「現在まで脈々と続く杉の魅力と職人の技術」
京都の県木は杉ですが、杉が京都の県木になった由来はいったいどのようなものなのでしょうか?
京都北西部北山の地が平安京遷都の際、皇室所有の御料林として杉を植樹されたのが起源であると言われています。
その後地元の住人により、北山にシロスギが植えられ。北山杉は今で言うブランド杉として、重宝されます。
特に北山杉の磨き丸太は、室町時代の茶室や、神社仏閣の数奇屋造りに重用され。良質な杉と言えば北山、と言う認知をされる事になります。
そして平安京遷都時に北山に杉が植えられて1200年以上経つ現代でもなお、北山杉はその美しい立ち姿から全国の人の目を潤しています。
京都の伝統的な枝打ち師により芸術的に枝打ちされた「北山台杉」
取り木と呼ばれる台座の様な枝から伸びた立木の頂点に樹冠を有す北山台杉は、観賞用としても重用されています。
また、国会議事堂前の庭にある都道府県の木の中にも北山台杉が植樹されていますが。特殊な技術を必要とされる北山台杉の剪定作業は、京都の枝打ち師が自ら状況し枝打ち作業を行っています。
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