4年に一度の世界的な盆栽の祭典!
世界盆栽大会に行ってきました!
第8回 世界盆栽大会 in さいたま
会期:2017年2017年4月27日(木)~4月30日(日)
楽しみにしていた世界盆栽大会、世界中から盆栽のプロや愛好家が集まるビッグイベント。でも、開催は4年に一度なうえにアメリカやドイツや中国など世界中の国々にバトンが渡ります。日本は1989年の第一回大会以来じつに28年ぶりに開催されることになりました。なかなか行ける機会のない世界大会、今回はしっかり楽しんできましたので、行けなかったみなさんにご報告します。
大宮駅から歓迎 世界盆栽大会
会場は埼玉スーパーアリーナ、JR大宮駅から徒歩15分。大宮と言えば盆栽の2大聖地の内の1つ。ちなみにもうひとつの聖地は高松です。その大宮駅に到着しホームを降り改札を出ると、盆栽大会を大々的にアピール。地元あげて応援してる感たっぷり。いやが上にも期待高まります。
改札をでると、駅ビルの中になんと日本庭園が。世界大会は多くの外国人が訪れます。その外国人に向けて日本の良いところを存分にアピール。でも日本人も興味津々でした^^
埼玉スーパーアリーナすごく大きいです。同じ日にRADWIMPS(ラッドウィンプス)のコンサートがあったので、会場付近は若者と外国人とシニアでごった返していました。着いたときは、こんなに若者が盆栽見に来たのって思ったのですが、前前前世目当てだったようです。がっくり。してる間もなく会場の中へ。ちなみに、日本を代表する盆栽職人、平松春松園の平松浩二さんはお子さん達に前前前世のTシャツをお土産に買っておられました。
次々と現れる名画級の盆栽
チケットを買うまでなんと30分待ち、びっくり、こんなに人気のイベントだなんて。やっと入場すると、まずは、すごい盆栽がお出迎えしてくれます。うーんすごい。どうなってるんですかね。はーってなりますね。
そして、中へ進むと、壁になにやら文字がいっぱい。あー、盆栽のお勉強。詳しい。。詳しすぎる。知らないこと多すぎて恥ずかしくなる。でもめげずに、すすむと
ドーン。真柏。でも今回の盆栽展示が素晴らしいのは、ちゃんと横に盆栽の説明が書いていること。けっこう盆栽の展示会って盆栽が置いているだけで、その樹について詳しく知る機会がないんですが、今回は、しっかり説明されていました!なんとこの真柏は推定樹齢600年!!皇居で管理されている盆栽らしく、その中でも最も樹齢の古い樹なんですって。
これは。。サイズ感わかりづらいかもですが、けっこう大きな盆栽です。女性の身長ぐらいあるかも。これは黒松で樹齢130年、鉢もおそらくすごい価値のある盆栽鉢。琉球焼で御紋章円盆とう名前の鉢です。伏見宮博恭王から明治天皇に献上された一品らしいです。確かにすごく高貴な雰囲気がしてます。
ライトの当て方が雰囲気出てます。一般の人にはこれが一番有名な盆栽かも。芸能人格付けチェックで出てきた1億円の盆栽 樹齢なんと600年。1億円安く感じる? 盆栽マスター 西川さん正解お見事でした!さすが一流芸能人。
文豪の愛した盆栽 日本人初のノーベル文学賞を受賞した川端康成も盆栽愛好家でした。その川端康成が愛した所有の盆栽が展示されていました。
もう次々とこういうクラスの盆栽が惜しげもなく展示されています。これは例えるなら、モナリザや落穂ひろい、最後の晩餐に叫びなんかが同時に展示されているようなものなんです!すごいことなんです!これぞ日本 ここにあり!な感じでしたよ。伝わりますかね?この興奮(笑
ちなみにこの盆栽は真柏で名は飛竜と言って、樹齢1000年以上とされる古木で、もともとは新潟県糸魚川市の山中で自生していたものを1983年に掘り起こされ盆栽として仕立てられました。当時、採取した伊藤尚治氏はその壮大な姿に心打たれたといいます。伊藤氏によって丁寧に根付けされた真柏は、その後何人かの盆栽家を渡ったのちに、大宮盆栽村の蔓青園 加藤三郎氏の手に渡り、その技量によって、さらなる樹格を上げることになり、飛竜と命名されました。
プロによる実演も。
こんなにじっくりプロの作業が見られる機会はそうそうないですよね。
さまざまな年齢、国籍の方で満席の状態のなか、皆さん興味津々で聞いておられました。
NEW BONSAI・・・
新しいスタイルの盆栽の姿もありました。 こちらはアクリル板に印刷されたグッズです。フィギアって書いてありますね。デスク脇にもちょこんと置けるサイズな上に水やりも剪定もいりません。しかも完成されたかっこいい樹形。超お手軽。
盆栽鋏も手掛ける刃物製作所のブースです。刃物づくりでどうしてもできてしまう廃材を盆栽アートに昇華した作品です。幹のうねりや皮の粗い質感がどう見ても黒松。鉄なのに。重厚感とともに、力強い生命感をビシビシ感じます。職人の技が光っています!
まとめ
「第8回 世界盆栽大会 in さいたま」レポートいかがでしたでしょうか?
盆栽を一から十まで知ることができる貴重な機会でした。
次回は2021年10月、西オーストラリア州パースで開催されるそうです。 さいたまよりはかなり遠くなりますが、、、行けるかな?