盆栽をはじめようと思って盆栽園やネットで盆栽を購入します。
はじめての人がまず覚えることは盆栽を育てる、管理することです。
水やり、肥料、剪定の基本の管理を学びます。これは非常に大事ですが、これが出来るようになったからといって盆栽が作れたということにはなりません。
盆栽が育てられるようになった状態です。
ここまででも、盆栽は私たちに楽しみを与えてくれますが、さらに一歩進んだ楽しみ方として、作る楽しみがあります。
今日は4つの作り方を紹介します。
おもに盆栽の作り方として4つの方法があります。
1,実生
2,挿木
3,接木
4,取木
この4っつになります。
上から時間のかかる方法になっています。
まずは実生です。
これはみしょうと読みます。タネをまいて発芽させてそこから木へと育てます。
一般的に植物を一から育てるイメージはこれだと思います。
かなり時間と手間がかかる方法ですが、その分 樹に愛着は湧きます。盆栽になるまで10年近くかかります。
2つ目は挿木です。
これは今ある盆栽の枝をカットしてそれを土に挿して根を生やさせてそこから樹に育てます。
タネを発芽させるのが難しい実生と違って木によっては比較的簡単に育てられますが、やはり時間がかかります。
3の接木です。
複数の樹をひっつけてひとつの樹にする方法です。成長の遅い五葉松に成長の早い黒松をひっつけると成長の早い五葉松になります。
特性の違う樹をひとつにすることで成長スピードを短縮します。
これは知識と経験がもとめられる方法ですので、ハードルが少し高いです。
最後の4っ目の方法は取木です。
ひとつの盆栽から複数の盆栽を作ります。盆栽を作る方法としてはこれが一番スピードが早いです。
下の画像の盆栽を赤い線で切り離します。
切り離した上部と下部をそれぞれ植えつける角度を考えて鉢におさめます。
すると立派な盆栽が2つ出来上がります。取木後の木は栄養の流れがかわり、それまでなかったところから枝が生えてきますので、そこから盆栽づくりが楽しめます。
やり方ですが、カットしたい部分の枝を食い込むくらい針金で締めあげてその部分にミズゴケをまいて3ヶ月から5ヶ月程、水やりをしながら普通に管理しているとその部分が発根して切り離すことができます。
背が高くなりすぎた盆栽を小さくしたいときにも取り木が有効です。
盆栽を作る方法はそれぞれ一長一短ありますが、長く続ける趣味としてはじめたのであれば、やはり一度は盆栽作りにチャレンジしたいですね。