- 芽摘みとは樹をコンパクトに盆栽サイズにするために、枝や葉の伸びを調整してバランスの良い気品にあふれた樹の形を作っていく作業です。
- 芽摘みをしないと勢い良く伸びた新芽は枝になり、間延びした感じになったり、また葉が密集しすぎて問題を起こす原因になったりもします。
- 自然のままに育てるのも楽しみのひとつですので芽摘みをしなくても大丈夫ですが、思い通りの樹の形をつくれるのが盆栽の醍醐味ですので、基本の管理をマスターして枯らさずに育てられるようになったらぜひ樹形づくりにチャレンジしてみて下さい。
- 【作業の時期】 5月頃 芽が目立つほど伸びてきたら
- 【用意するもの】 ハサミ
- 実際の作業の手順を解説していきます。まずは五葉松の5月の状態の確認です。
- 新芽が目立ってきました。勢いよく伸びる強い芽は放置するとどんどん伸びていってしまいますので芽を摘んで取ってしまいます。
- 強い芽と弱い芽が一房に何個かできます。画像の五葉松は5つの芽があります。
- 長く伸びてきた強い芽をハサミでカットします。
- 4つの弱い芽が残りました。
- 2芽残して間引きました。これらが年内には新しい葉になります。
- 新芽の周りに生えている葉は古い葉です。なにもしなければ秋ごろに赤茶色になって自然にパラパラと落ちますが、多すぎる葉はトラブルの元ですので、切り取ってすっきりさせます。
- 古い葉には1年前の葉と2年前の葉がありますので、下(奥)の方にある2年前の葉をカットして整理します。
- 同様にそれぞれの芽を作業していきます。伸ばしたい(枝にしたい)ところは芽を切らずにそのままにしておきます。
- 以上が5月の五葉松の芽摘みになります。樹の成長の仕方がわからないと切るのにも勇気がいりますが、毎日成長の過程をよく観察することが上達への近道です。
- 間違って切ってしまっても大丈夫。また生えてきます。恐れずにどんどんハサミを入れましょう。