枯らさない水やりから育てる水やりへ。樹種別の水やり方法。

枯らさない水やりから育てる水やりへ。樹種別の水やり方法。

樹の特徴を知り最適な水やりで樹勢をあげよう

初心者の方はまずは盆栽を枯らさない水やり方法を学びます。これは枯らさないためにどちらかといえば多めに余裕持って水やりしますので樹の種類によっては水過多の状態かもしれません。上級者やプロになると、水切れギリギリのラインを見極めた水やりや、成長具合や状態を見ながら水をコントロールして成長を促進させます。言わば攻めの水やりです。

上級の水やりをおこなうためには樹の状態をよく見ることに加え、そもそもの樹の特徴を知っていなければなりません。

ここでは樹種別の水に関する特徴を解説します。しっかりと樹の知識を蓄えて水やりの次のステップに進んでみてください。

樹種別水やり 

水やりの意味は、植物の生命維持はもちろんのこと、樹木の生育状態の確認でもあります。水やりのコツをつかむことで、盆栽を元気に生育させることができるのです。

水やりの量は、樹種、用土、鉢、季節、天候、置き場所などによって違ってきます。

盆栽の水やりは、樹種によって必要となる最低限の水分を、その都度与えるようにして下さい。もし、過剰に水分を与えてしまいますと、新しく伸びてくる枝が成長しすぎ、それに伴い葉も大きくなって、樹形が崩れ、開花や結実に悪影響を及ぼします。

水やりにあたっては、天候、地域特性などを考慮し、それぞれの樹種の性質をよく知り、量、頻度を知った上で、樹形を考えた水やりの方法をするようにしましょう。

水やりにあたっての諸条件

水やりは以下の状態の組み合わせによって決まってきます。どのような状態を注意してみるべきかチェックしましょう。

盆栽の項目

樹種、盆栽の大小、樹形、枝葉の多少、幹の太さ、樹齢、鉢の大きさ、樹に対する鉢の大きさ、用土の種類、土の量、鉢の種類・形状、植え替え後かどうか、根の状態 

外的要因の項目

天気、気温、湿度、風、地域、地形、置き場所

樹種と水やりの量の目安

少なめ

クロマツ、ゴヨウマツ、アカマツなどのマツ類

やや少なめ

カキ、ナツメなど

やや少なめか普通

クチナシ、ツバキ、サクラなど

普通

イチョウ、カエデ、ハゼ、ブナなど

やや多め

アケビ、ウメ、ウメモドキ、オウバイ、カイドウ、サツキ、ヒメリンゴ、ベニシタン、ボケ、マユミなど

多め

エノキ、カシワ、ケヤキ、コナラ、シラカバ、ソロ、ツタなど

松柏類の水やり

基本的には水を好みますが、与えすぎると葉が伸びすぎて樹形に影響したり、根腐れを起こしたりするので注意が必要です。

一般的には、松柏類は乾きに強く、少々乾燥した感じの方が生育はいいので、鉢中の土がしっかり乾いてから水やりをするのが望ましいです。

乾きに強いからといって水やりを怠り、水切れの兆候が表れた場合は、手遅れになっている可能性もありますので注意しましょう。

松柏類の中でも、乾燥に強い性質のもの、水を好むもの、好まないものなどがあります。

松柏類は、葉が硬く、頑丈で、乾いていても違いが出にくいため、葉物類に比べで水切れしているかどうかがわかりにくい樹種です。

水やりの際に、葉の色や、土の乾き具合などをよく観察し、水を与えて下さい。

マツ類

クロマツ


他の松柏類に比べて、特に乾燥に強い

少々乾燥していても大丈夫。表土が乾いたら十分に水を与える春1~2日に1回樹勢強健なため、葉や芽に水切れの兆候が出た場合、すでに危険な状態。湿りすぎは根腐れの原因に

夏1日1~2回 秋1~2日に1回 冬3日に1回

ゴヨウマツ

水を好まず乾燥に強い。乾き気味に。

水は辛め(回数を少なめ)に、与えるときは鉢底から抜き出てくるまでたっぷりと春1日1回ゴヨウマツ盆栽は短い葉の方が観賞価値が高いため、葉を短く保ち、肌荒れによる古色感を出すのに、水を辛めにする

夏1日2回秋1日1回冬2~3日に1回

ニシキマツ

クロマツよりやや乾きが早い

荒れた木肌を保つために、クロマツより多めに。水を与えるときは鉢底から抜き出てくるまでたっぷりと春1~2日に1回根の錦化(樹齢を重ねるにつて肥大した樹皮が割れて張り出すこと)を損なわないよう、親木の根元に水がかかりすぎないよう気を付ける

夏1日1~2回秋1~2日に1回冬2~3日に1回

エゾマツ

水をたいへん好み、乾燥の被害で葉を落とすことが多い

乾かしすぎに注意し、水はやや多めに与える春1日1~2回北海道から千島列島に自生。5月~9月の夕方に葉水をすると、培養上よく、成長もよくなる。

夏1日3~4回秋1日1~2回冬1~2日に1回

アカマツ

比較的乾燥に強い。クロマツより水を好む

表土が乾いたら十分に水を与える春1日1~2回早い生長を促したい場合は多めに、ゆっくり育てたい場合は控えめで

夏1日2~3回秋1日1回冬1~2日に1回

カラマツ

春から夏にかけて乾きぎみ。冬期の過湿に注意表土が乾いてきたら十分に水を与える

春1日2回夏期の1回の水切れで枯れることもある。5月~9月の夕方に葉水をすると、害虫予防にもなり、成長もよくなる

夏1日3回秋1日1~2回冬2~3日に1回

トドマツ

どちらかというと湿った状態を好む

表土が乾いてきたら十分に水を与える春1日1回北海道、千島列島、樺太に分布

夏1日2回秋1日1回冬3日に1回

コメツガ

比較的乾燥に強いが、水を好む

鉢土の乾きが八分目位になったらやや多めに水を与える春1日1~2回本州・四国・九州の山地帯上部から亜高山に分布。夏の早朝と夕方の葉水がおすすめ

夏1日3回秋1日1~2回冬1~2日に1回

マツ類以外の松柏類

スギ


水をとても好む

表土が乾いてきたら十分に水を与える春1日1~2回夏はよく乾くの、半日陰に置くなど置き場所に工夫する

夏1日3~4回秋1日1~2回冬1~2日に1回

ヒノキ

水を好まず乾燥に強い。

乾き気味に鉢土の乾きが八分目位になったらやや多めに水を与える春1日1~2回1回の水やりで多くやることにより、しまった枝葉を作る

夏1日3回秋1日1~2回 冬2~3日に1回

イチイ

水を好むが、多いと根腐れを起こす

荒れた木肌を保つために、クロマツより多めに春1~2日に1回5月~9月には特に水分の吸収が多いので多めに。夕方に葉水をすると、効果的。水切れすると樹勢が極端に悪くなる

夏1日1~2回秋1~2日に1回冬2~3日に1回

シンパク

水を好み、乾かし過ぎは禁物

鉢土の乾きが八分目位になったらやや多めに水を与える春1日1~2回標高1000m~1500mの霧の深い高山の岩場に自生。5月~9月は霧の代わりに、夕方の葉水は不可欠

夏1日3回秋1日1~2回冬1~2日に1回

トショウ

水を好むが過剰になると逆効果

表土が乾いたら十分に水を与える春1日2回元々暖地性の植物。芽の動く5月~10月はよく乾く。夏場は葉水もするようにする

夏1日3~4回秋1日2回冬1~2日に1回

コノテガシワ

乾燥、寒暑に強く、ヤセ地でもよく生育する

表土が乾いてきたら鉢底から水が流れ出るくらい、たっぷり水を与える春1日1~2回葉に水がかかると葉焼けを起こすので注意。

夏1日3回秋1日1~2回冬1~2日に1回

雑木(葉物)類の水やり

紅葉やカエデなど、葉の美しさや枝先の細やかさを鑑賞する盆栽ですので、葉を生き生きと保つためにも、水やりを十分に行った上で、水やり時は葉をぬらさないよう注意して下さい。

雑木類は、葉が多く、松柏類などと比べ、1枚の葉の面積も広いため、日差しの強い日や、夏などに、葉に水が付いたままにしておきますと、葉焼けの原因となってしまいます。

雑木盆栽の魅力は、春の芽出し、夏の新緑、秋の紅葉、冬の寒樹など、1年を通して鑑賞できるところです。年間を通して、芽摘みや葉狩りなどの作業も多くなってきます。

作業の後や、冬になり葉が落ちた後は、葉がほとんど付いていない状態ともなりますので、そうなると水分の蒸散もしにくくなるので、与える水の量を少なめにしなければなりません。

カエデ


根の生育が旺盛、葉の面積が大きく、水切れすると葉焼けを起こし、紅葉を妨げる

少々乾燥していても大丈夫。根が張ってきたら‘返し水’が効果的春1日1~2回夏の夕方の葉水を欠かさないようにする。比較的丈夫な樹だが、何回も水切れさせる時には発芽しなくなる

夏1日2~3回秋1日1回冬2~3日に1回

モミジ

水を好む。夏の水切れは葉先が縮れ、紅葉を妨げる

水切れさせないよう、表土が乾いてきたらたっぷり水を与える春1日1~2回葉が広がっているので、雨が降っても鉢土に水が十分沁み込まないことがあるので注意する

夏1日2~3回秋1日1回冬2~3日に1回

ケヤキ

新芽がでると、途端に水の乾きが早くなる。

水切れすると葉が茶色になる水切れさせないよう、表土が乾いてきたらたっぷり水を与える春1~2日に1回落葉や葉狩りなどで葉が少ないときは、水やりの頻度を少なくする

夏1日2~3回秋1~2日に1回冬2~3日に1回

イチョウ

水を好む。夏場の水切れは、枝枯れや落果を生じさせる恐れがある水切れさせないよう、表土が乾いてきたらたっぷり水を与える春1日1回夏の夕方の葉水を欠かさないようにする

夏1日2~3回秋1日1冬2~3日に1回

ハゼ

他の葉物類より少し控えめに水やりするようにする

表土が乾いてきたら十分に水を与える春1日1回夏の水切れに注意

夏1日2回秋1日1回冬2~3日に1回

ヒメシャラ

水を好むが与えすぎると、樹勢が強くなり、樹形を保つことが難しくなる

表土が乾いてきたら十分に水を与える春1日1回葉焼けすることはあまりないが、極端な乾燥は避ける

夏1日2~3回秋1日1回冬2~3日に1回

ブナ

水をよく吸収する。梅雨明けから急に乾きやすくなるので、新芽の時期と夏場は注意が必要

表土が乾いてきたら十分に水を与える春1日1回水切れを起こすと葉焼けをすることがある

夏1日2~3回秋1日1回冬2~3日に1回

ツタ

水をとても好むが、与えすぎると大葉になりやすい

表土が乾いてきたら十分に水を与える春1日1~2回水切れを起こすと葉焼け、落葉の原因となる

夏1日2~3回秋1日1回冬2~3日に1回

ギョリュウ

水を好むが、与えすぎると勢いよく伸びて樹形を乱すので、様子を見ながら水やりする表土が乾いてきたら水を与える。

春1日1回水切れを起こすと柔らかい葉が傷んでしまうので、夏場は腰水も必要

夏1日2~3回秋1日1回冬2~3日に1回

ソロ

水分を多く必要とする方だが、イチョウほどではない水切れさせないよう、表土が乾いてきたらたっぷり水を与える

春1日1回細根の樹種で、水切れを起こしやすいいので水やりの回数に注意する

夏1日2~3回秋1日1回冬2~3日に1回

花物類の水やり

一般的には水を好む樹種が多く、水切れに弱いものが多いです。花物類は、松柏類のように1年を通しての変わらぬ緑の美しさを楽しむものではなく、葉物類のように四季の変化を楽しむというのとも違い、花の美しさが観賞の主な対象です。

花が咲くには花芽が作られることが必要で、水やりも花芽の分化や発達を助ける重要なポイントとなります。

花芽分化をさせるために、花芽分化の時期を知った上で、1回あたりの水やりの量を減らしたり、回数を少なくしたりといった、灌水量を制限し、生長を促すといった管理方法を取ることもありますが、科学的根拠はないようです。

ウメ


水を好むが鉢中が湿っているのは好ましくない

鉢中が乾くのを待って、たっぷり与える春1日1~2回花芽をつけさせることを念頭に置き、夏の水やりは控えめに

夏1日2~3回秋1日1~2回冬2日に1回

サクラ

水を好む。夏の水切れは葉先が縮れ、紅葉を妨げる

表土が乾いてきたら、たっぷり水を与える春1日1回大葉であるため、夏の乾燥で葉焼けが多いと花付きが悪くなる

夏1日2~3回秋1日1回冬2~3日に1回

サツキ

水を大変好む。乾燥させてはいけないが、常に濡れている状態も好ましくない

表土が乾いてきたら鉢底から水が流れ出るくらい、たっぷり水を与える春1~2日に1回自生地は渓流沿いの岩の上や雨の多い山間地の半日陰などで、湿度が高い場所を好み、乾燥に弱い

夏1日3回秋1日に1回冬2日に1回

ツツジ

水を好むが、なるべく鉢土を乾かさないようにする。ただし、常に鉢中がじめじめしているような水やりの仕方は避ける

表土が乾ききる前にたっぷり水を与える春1日1回鉢土の乾燥具合をよく観察する

夏1日2~3回秋1日1回冬2~3日に1回

フジ

水をたくさん必要とする樹。水の量が多すぎるとツタが多く伸び、水の量が少ないとツタが伸びない

表土が乾いたら十分に水を与える春1日1回6月の花芽分化時期に水を控える方法もあり、6月~8月上旬くらいまで鉢皿に水をためたり、鉢ごと水に付けたりして、樹勢を抑える

夏1日2回秋1日1回冬2~3日に1回

カイドウ

サクラほど乾きには弱くはないが、夏の水切れは葉を傷める原因になる表土が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらい、たっぷり水を与える

春1日1回開花中は特に水を必要とし、水切れすると落花の恐れがある。夏場の水切れの葉焼けに注意

夏1日2~3回秋1日1回冬2~3日に1回

アジサイ

水を好み乾燥に弱い。夏場の水切れに注意表土が乾いてきたら十分に水を与える

春1日1回葉が大きいため1回の水やりの量に気を付ける

夏1日2~3回秋1日1回冬2~3日に1回

コウチョウギ

春~秋の生長期は水上げが盛んになり、乾燥しやすくなる表土が乾いたら十分に水を与える

春1日1~2回根腐れを起こしやすいので、水のやりすぎに注意

夏1日2~3回秋1日1回冬2~3日に1回

ツバキ

新芽の生長には十分な水やりが必要だが、与えすぎに注意表土が乾いたら十分に水を与える

春1日1~2回水の与えすぎは根腐れの原因になる。新芽がしおれかかる位に水やりする方が枝が間延びせず締まってよい

夏1日2~3回秋1日1~2回冬2~3日に1回

サルスベリ

水を好み、水切れすると葉焼けを起こすが、あまり多いと枝が伸びすぎるので調節が必要表土が乾いてきたらたっぷりと水を与える

春1日1~2回水やりが不足して、葉が多少しおれても枯れることはないが、花が咲きにくくなる

夏1日2~3回秋1日1~2回冬2~3日に1回

スイレンボク

水を大変好み、水切れに弱い

表土が乾いたら、たっぷり水を与える春1日1回南アフリカ原産で暖かい気候を好む。水切れは花やつぼみが落ちる原因になるので注意

夏1日1~2回秋1日1回冬2~3日に1回

ノイバラ

水を好む。夏の開花中の水切れに気を付ける

表土が乾いたら、たっぷり水を与える春1日1~2回夏の間よく水やりすると長く咲き続けるが、水の与えすぎに注意

夏1日2~3回秋1日1~2回冬2~3日に1回

ボケ

乾燥に弱く、他樹種より根回りが早く、歯数も多く水を好むので、たっぷり水やりする必要がある

表土が乾いたら、たっぷり水を与える春1日1~2回夏の水切れは葉焼けを起こし、花芽がつかなくなる

夏1日2~3回秋1日1回冬2~3日に1回

ギンバイカ

比較的乾燥に強く水やりしすぎると枯れてしまう

表土が乾いたら、たっぷり水を与える春1日1回乾燥しがちな地中海沿岸が原産地。過湿に注意する

夏1日1~2回秋1日1回冬2~3日に1回

ナツボウズ

根が地中深くに伸びないため、極端な乾燥を嫌う表土が乾いたら、たっぷり水を与える

春1日1~2回少々の乾燥には耐えられるが、春から秋の生育期の水切れでしおれさせないよう注意

夏1日2~3回秋1日1回冬2~3日に1回

実物類の水やり

花物類と同様、水を好みます。主に実を鑑賞しますが、実だけが重要なわけでなく、実と枝振りや樹形などの調和が重要なのが実物類です。

結実と全体の生長を促すためにも水切れを起こさないようにして下さい。新芽時期から開花、結実に至るまでの間は絶対に水を切らさないようにしなければなりません。

開花、結実のために水が必要だからと、多く与えすぎると、枝葉が伸びすぎて、花芽がつきにくくなってしまいます。実がなった後に水切れをすると、せっかくなった実が落ちてしまうことがあります。

また、花物類と同様、花芽分化期(花芽の元ができる時期)を知っておくことが管理上大事です。

ヒメリンゴ


水を好み、開花、結実時期は多くの水を必要とする。つぼみのふくらみ始めから、実が小指の先ほどの大きさになる頃までは水切れに特に注意

表土が乾いてきたら、たっぷり水を与える春1日1~2回水が不足すると、花や実がおちてしまうことがあるので注意

夏1日2~3回秋1日1~2回冬2~3日に1回

ロウヤガキ

水を好むが、やりすぎると根腐れを起こしてしまう

表土が乾いてきたら、たっぷり水を与える春1日1~2回年間を通じて水やりの量が少ないと落果の原因となる。冬の乾燥時には空中の湿度を高めるため、木にも水を与えるとよい

夏1日3回秋1日1回冬2~3日に1回

カリン

水を好み、根腐れの心配は少ない。つぼみのふくらみはじめから実がつく頃までは特に水切れに注意表土が乾いてきたら鉢底から水が流れ出るくらい、たっぷり水を与える

春1~2日に1回夏期は葉の蒸散作用と鉢内の水分の乾燥が激しい

夏1日3回秋1日に1回冬2日に1回

シンジュノキ

水を好み、乾燥を嫌うが、やりすぎると根腐れを起こす

表土が乾いたら、たっぷり水を与える春1日1回根が細く、水切れを起こすと株が弱り、なかなか回復しない

夏1日1~2回秋1日1回冬1~3日に1回

マユミ

水を大変好み、乾燥に弱い性質がある。表土が乾ききる前に水を与える

春1日1~2回春先の芽生えから夏にかけての生長期には、水やりしても鉢がすぐに乾いてしまうほど水を吸収する

夏1日2~3回秋1日1回冬2~3日に1回

サクランボ

乾燥気味を好む表土が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらい、たっぷり水を与える

春1日1回夏も日照りよほど続かない限り、水やりの回数を増やす必要はない

夏1日2回秋1日1回冬3日に1回

ウメモドキ

水を好むので、水切れしないように気を付ける

表土が乾いてきたら、十分に水を与える春1日1回開花後から実がなるまでの時期に水切れを起こすと葉焼けしたり、落果したりするので注意

夏1日2~3回秋1日1回冬2~3日に1回

ピラカンサ

水を好むが、乾燥に強い表土が乾いてきたら、十分に水を与える

春1日1~2回開花時期は少し多めに水を与える。水が不足すると花や実が落ちたりする

夏1日2~3回秋1日1回冬2~3日に1回

ベニシタン

乾燥にとても強い。よく乾かしてから水やりする

表土が乾いたら、十分に水を与える春1日1~2回水をやりすぎると根腐れを起こすが、乾燥しすぎには耐性あり

夏1日2~3回秋1日1~2回冬2~3日に1回

ミヤマカイドウ

広葉樹で細い根が多く、水の吸収力が強い

表土が乾いたら、たっぷりと水を与える春1日1回つぼみができてから結実までは水切れに注意。開花時期に特に水を必要とする

夏1日2~3回秋1日1回冬2~3日に1回

キンズ

乾燥にはある程度強いが、水吸いは旺盛

表土が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらい、たっぷり水を与える春1日1回夏場に水切れすると、実がなりにくくなるので注意

夏1日2回秋1日1回冬2~3日に1回

ザクロ

基本的には水を好むが、乾燥にもある程度は耐えられる。水をやりすぎると根腐れを起こす

表土が乾いたら、たっぷり水を与える春1日1~2回受粉から結実までは水やりを控えめにする

夏1日2~3回秋1日1~2回冬2~3日に1回

クチナシ

水を好み、乾燥しやすく、水切れに弱い

表土が乾いたら、たっぷり水を与える春1日1~2回花に水をかけて花粉を落とさないように

夏1日2~3回秋1日1回冬2~3日に1回

カマツカコケモモ

乾燥にはある程度強いが、水吸いは旺盛表土が乾いたら、たっぷり水を与える

春1日1回夏場に水切れすると実がなりにくくなるので注意

夏1日2回秋1日1回冬2~3日に1回

ムラサキシキブ

湿り気がある土を好む表土が乾いたら、たっぷり水を与える

春1日1~2回特に夏場の乾燥に気を付ける

夏1日2~3回秋1日1~2回冬2~3日に1回

アケビ

水を好み、夏は特に水を欲する

表土が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらい、たっぷり水を与える春1日1~2回冬の休眠期の水の与えすぎに注意

夏1日2~3回秋1日1回冬2日に1回

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この記事を書いた人

小林真名実

小林真名実
福井県出身。関西学院大学卒。雑誌・書籍・ウェブ・携帯サイトの編集に従事。その後、日本の映画・放送・アニメーションなどのコンテンツ産業を国際競争力ある産業とするNPO法人にて広報、戦略室業務などを担当。その後、出産を経て夫の転勤に伴い香川県に移住したことをきっかけに盆栽を知る。日本の伝統文化である盆栽の奥深さを世の中に伝えたく盆栽総合情報サイトの立ち上げに参画。編集長に就任する。
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